PAPAZAMEです。
皆さんの職場やプライベートでは、食事会や飲み会は増えていますか?
コロナが蔓延していた頃から、だいぶ時間が経ち、私の周りでは、人と会って、食事をする機会がぐっと増えました。
最近、なんとなく、来年あたりに、海外にでもふらっと行きたいなとぼんやり思っていたので、海外旅行が好きな友人と食事に行きまして、過去に行ったどんなところが面白かったのかを色々尋ねて聞いていました。
印象に残ったのは、イギリスですね。イギリスの田舎の風景が素敵で、街を散策するだけでも、日本では見られない家の形や、教会、そして並木道、天気の移り変わりなど、空気が小説に出てくるような世界だったとのこと。
特に観光地の話を聞いたわけではないですが、1番印象に残りました。
また、その街へ、寝台列車でも行けると言うのです。そこもすごく魅力的に聞こえました。日本の寝台列車はもうだいぶ減って、今は高額ないわゆる観光列車くらいしか残ってないですよね。単純に、移動をすることを一番の目的にした、無骨な列車の話にも、惹かれました。
私はいわゆる、観光地的なところはあまり興味がわきません。それよりも、ふらっと行って、現地のものを食べたり、そこに住む人たちの日常に、ちょっと足を踏み入れてみる、そんな目的のない旅が 好きです。イギリスにするか分かりませんが、思い立ったが吉日、どこかには行きたいなーと思いました。自分が経験していない世界の話を知れるのは、すごく楽しいですね。
さて、そんな今日、紹介したい本は、こちらです。
出口治明さんの、「人生を面白くする本物の教養」です。
出口さんというお名前自体は、聞いたことあるよという方もいるのではないでしょうか。インターネット生命保険の先駆けでもある、ライフネット生命保険株式会社の、代表取締役会長兼CEOです。
先に言ってしまうと、私がこの本を読んで、本当に心から共感したのが、出口さんが考える教養の土台となる3つの要素が、私の考えと全く同じだったからです。
それは「本、人、そして旅」の3つです。
どこかで聞いたような3つだなと思う方もいるかもしれませんね。出口さんは、この3つの要素から、人生に必要な多くのことを学んだと語ります。
もともと、三重県の、現在の津市で生まれたと言う出口さん。自然が豊かな土地で、天気が良い日はカブトムシを取りに行ったり、釣りに行ったりされていたそうです。
しかし、雨が降ったらどこにも行くことができないので、自然と家で本を読むようになり、読書の習慣がついたとのこと。 好奇心が強い子ども時代だったそうで、空を見上げては、「なぜ太陽や星は落ちてこないんだろう」などと不思議に思ったそうです。そういう色んな「なぜだろう」と思う気持ちがずっと心の中にあって、そのヒントを本を読んで知ることが楽しかったとのこと。その原体験からか、社長になった忙しい今でも、毎日1時間の読書は日課になっているそうです。
また、「速読は百害あって、一理なし」と言う主張も、そうだよなぁと納得しました。私は比較的、読むのは早い方ですが、図書館で本を10冊ぐらい借りてくると、返却の期限が決まっているので、早く読もうとしてしまうところがあります。でもそのスタンスって、なんか楽しめてないですよね。
本という媒体を通して、作者とゆっくりと考えを交わせたり共感したり、ときには反抗したり、そんな過程を楽しめるのが、本来の本の良さだなと思う今日この頃です。
人に会うことも、本と似ていて、新しい世界を知れる可能性があり、楽しいですね。ただ、ひとつ断っておきますと、私は、誰とでもどんどん会ってネットワークを広げよう、人脈を広げよう、そういうのは好きではないです。何か相手を利用したい下心みたいなのが、相手にあっても嫌だし、自分にもあるのも嫌です。
すべての人って、その年齢の分だけ、全く私が知らない景色を見て、経験してきたわけじゃないですか。そう思うと、あらゆる人が、好奇心の対象になるんですよね。特に初めて会った人だと、結構いろいろ質問できちゃいます。もともと、大人数でワイワイする食事は苦手ですが、少人数でゆったり話せる食事は好きなのも、じっくりとした会話から、自分が知らない世界を知りたい、という気持ちが、強いからかもしれません。
最後の旅は、言わずもがなですね。全く新しい環境、それはきっと、海外に行くとかそういう距離の話だけではなくて、新しいお店に入るとか、ちょっと違う道で帰ってみるとか、自分を未知の環境に置くことで、全身に新しい刺激が流れるからでしょう。最近は、あまり計画を立てない旅を、心がけています。
本の前半は、日本のリーダー層には勉強が足りないとか、出口流の知的生産の方法とか、大変申し訳ないのですが、今ビジネスにそこまで情熱を傾けていない私にはあまりピンと来なかったですね。ただ、4章から6章の、本、人、旅の章は、あらためてその価値を考えるきっかけにもなり、すごく共感ができました。そこだけでも、読む価値があると思います。お勧めです。
Thanks