PAPAZAMEの日常を探検に変えるハックッッ!

「日常を探検に変える」が、人生のテーマです。ッが多いのは、大好きなジョジョの影響です。

仕事はなんのためにある?やりがいのない仕事に価値はないのか?

仕事に慣れてくると、「あれ、これって本当に私がやりたかったことなんだっけ?」と思うことはないでしょうか。

 

やりがいを感じられなくなってきた自分に、これではいけない、仕事にやりがいを持つことで、自分はもっと充実した人生が過ごせるはずだ、と。

 

私も長らく、この「永遠にやりがいを求める病」に、かかっていました。

 

そんな方への処方箋となるのが、本日ご紹介の 「やりがいのある仕事という幻想」

という本です。作者は、過去記事でも紹介した、森博嗣さんです。

ちなみに過去記事はこちら↓

papazame.com

筆者は前提として、仕事はあくまでも「お金」を稼ぐツール。そして、仕事の基本は、「他人がお金を払ってでもやりたくないこと」だと言います。自分の労働力を、他人がやりたくないことに提供することで、「お金」という対価を得ていると。

 

そして、楽で、楽しくて、誰もが羨ましがる、そんな仕事は、基本的に単価が安いと述べます。競争率も高い、と。この現代の「やりがい病」、仕事の価値観は、戦後の日本で構築されたとの視点です。

 

戦後の日本にとって、文字通りモノがない時代、貧しさを埋めるに、お金が必要で、そのためには「24時間働けますか?」の企業戦士になる必要がありました。

 

国も勤労を奨励し、人の価値観はお金とモノに集中しました。お金を得るための会社や、そこに入るための学歴に国民の注目が集まり、それ自体が評価の対象にもなり、当人にとっては、承認欲求を満たすツールになってきたのかもしれません。

 

著者は、仕事はお金を得るためのツールで、それ以上でも、それ以下でもないと断言します。しかし、その仕事に「やりがい」を見出そう、見出さなきゃいけないと考えしまうこと自体、過去の遺産を引きずった、思い込みではないかと語りかけます。面白い視点です。

 

本当のやりがいは、仕事にあるのでしょうか?

私は、それは、「人による」のではないかと思いました。

 

仕事自体が、楽しくて、出勤するのも楽しい、そんな人もいるでしょう。そこには、お金だけではなく、目的への情熱に溢れている、周りからの評価が心地いい、そもそも仕事の内容がまさに自分のやりたい事だったという幸運など、さまざまと思っています。それは、その人にとっては素晴らしい事です。

 

ただ、全ての人が、仕事にやりがいを見出す必要はないと思います。自分の趣味、個人研究、余暇の過ごし方など、そちらにやりがいを見出してもいいんじゃないでしょうか?私は、その方が、人生の観点で、健康的だなと思います。その際に、仕事は、「目的を果たすための、お金を稼ぐ単なる方法のひとつ」として、見てもいいんじゃないでしょうか。

 

日本は、今、モノで溢れています。やりたいことの中身によっては、そもそもモノも、お金も、そこまで必要としない人もいると思います。

 

見つからない「やりがい」を永遠に探して仕事を彷徨うよりも、仕事は「やりたくないことをやってお金をもらう場所」っと割り切った方が、逆に力が発揮できて、評価されて、給与も上がるかもしれませんよ?

 

その意味で大事なのは、「本当に自分がしたいことはなんなのか」に、早く気づくことかもしれません。気づいたら、そこに一直線です。時間は有限です。多少のお金の不足は、最悪、なんとかなると私は思っています。やろうと思えば、クラウドファンディングもありますし、生活保護というセーフティネットもあります。また、足りなければ、必要な分だけ「仕事」をしてもいいかもしれません。

 

そんなものより、FIREやセミリタイアの後に、最大の財産になるのは「情熱」と「楽観主義」だと確信しています。ただ、これはリタイア前から育てていかないと、いきなり育ちません。今日から一緒に、自分の情熱の根っこを探して、みませんか??

 

 

Thanks

 

 

 

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